こんが

中西:ずばり、何故、「おにぎり」にフォーカスされることになったのか教えてください。

おにぎりは、日本ではいろんなシーンで登場します。
みんな、思わず笑顔になるいろいろな思い出があるはずです。遠足の時、運動会の時、部活の差し入れ、炊き出しなど。
そんな時に、のちに私の師匠となる昔からおにぎり屋さんで有名だったお店に通い、人を笑顔にする魔法のような美味しい味に思わず「ここで修行させてください」と頼み込みました。
これが原点となり、確かに料理人でなかった私がその味に惚れ込み修行が始りました、正直今から思えば、立ちっぱなし、長時間労働、休憩時間はほとんどなし。
また、師匠は昔かたぎの方で、見て覚えてという感じでしたので、それこそ味付けなどは、横で見て、真似て作ってと修行の中で覚えさせていただきました。
が、これが結果的によかったです。というのはレシピをいただけたわけではなく、自分で見て考えて全ての工程を覚えていき、身体に覚え込ませました。
ゆえに、この1年の修行のお陰で今もメニュー開発に困ることはありません。
中西:羽田空港という素晴らしい場所にお店を空港内に2店舗も構えておられますが、素晴らしいコネクションがあったのでしょうか。

ゆえに、この決断は間違いなかったと思っています。
中西:その、大きな自信はどこから来るのでしょうか。非常に気になります。

私の修行時代も今もそうですが、おにぎりそのもののポテンシャルは素晴らしく、こんがのおにぎりを食べる方々の顔はみなさん、笑顔なんです。お客様の幸せそうな顔を見て、本当にこのビジネスを始めてよかったと、スタッフ初めとして全員がそう感じています。 つまり作りたてのおにぎりは、気持ちが伝わるものと信じております。
以前は大手企業は「おにぎり専門店」は参入しなかったですが、これからは分かりません。この2年で増えた小さなおにぎり店は今、淘汰されています。
それは、お米の高騰も原因の一つです。日本のお米は本当にクオリティが高いです。ゆえに原価が安いビジネスではないです。こんがも新潟からお米を仕入れています。
おにぎりの美味しさのポイントは、3つです。携帯品なんで、1、傷みにくい 2、具材の味が濃い 3、時間が持つように工夫されています。また、こんがのおにぎりの特徴は、大きくて、具が沢山入っていて、ふわっと握りたてであることです。 これは、私が修行した中で学び実践している内容で、あえておにぎりの具の味付けを、甘かったり、辛かったりとインパクトを付けています。それは時間の経過で味が薄いと味がぼやけてしまうからです。
中西:今後の展望をお聞かせ願えますでしょうか。

日本の食文化の代表的な一つであるおにぎりで世界の方々を笑顔にし、もっとカジュアルにお米文化の伝道をインバウンド/アウトバウンド両方で考えています。
日本全国主要都市、アメリカや東南アジアにもこんがを届けたいです。
私が考えているのは、例えばマクドナルドはハンバーガーのスタンダードです。何か新しいブランドがハンバーガーの業界にデビューした際に、価格的にも、味のランクでも、その醸し出す雰囲気でも「マクドナルドと比べて〇〇だね」と比較される基準になっています。こんがをこのような「おにぎりのスタンダード」にしたいと考えています。
実はG7が広島で開催された去年、急遽海外の記者向けの食事会場に呼び出しがかかり、100個ほどのおにぎりをご提供しました。みなさん、食べたことがない方もいてラーメンなどを押し除けて最初に陳列から食べ物が無くなったのがこんがでした。
今後は夜に、日本酒などもご提供して、世界で日本の食文化の伝道師になるお店を目指したいと考えています。