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新宿亭
現在、ハラルマーケットの世界人口は18億人以上で。世界の25%。そのマーケットをインバウンドで取り込んでいるハラルラーメン新宿亭の広報担当の合同会社KenCompany田中慶友さんに最近の日本のインバウンドのトレンドを伺いました。
<新宿亭の誕生のきっかけ>
わたしたちは、グループ全体でいろいろな業態やライセンス事業を行っています。インバウンドのお客さまがコロナ後日本にもどり、前にも増して増加している中、もっと日本文化を沢山の世界の方々に知っていただきたいと思うようになりました。
調査を行ったところ、ハラルに特化した人気ラーメン店が3店舗ほど東京にはありましたが、それにしても来日客の数と比較して、非常に少ないことに気がつきました。そこで新宿亭のコンセプト設定から、業態開発がスタートして去年の9月に第1号店を開店させ、次はHALAL WAGYU RESTAURANT SHINJUKU-TEI AKASAKAで、すき焼きとしゃぶしゃぶ業態、3号店は、1号店のハラルラーメン新宿亭より、さらに和牛にフォーカスしたHALAL WAGYU RAMEN SHINJUKU-TEI Tokyo Shinjukuと中身を変化させています。Halal Ramen Shinjukuは、ラーメンの他にカレー、ビーガンメニューなどのメニューもございます。
現在、3店舗ともに、欧米のかたも来店いただきますが、ほとんどはハラル圏からお越しになった観光客の方々です。
<日本人ほぼゼロ、インスタグラムの力>
特に日本人の方にPRしていないわけではないですが、お客さまは現在、日本人の方はほとんどおられません。
わたしたちのグループ会社では、自社のお店だけでなく。飲食店のお店さまの集客のお手伝いをしたり、飲食専門のメディア運営を行っています。今回の新宿亭は、インスタグラムで集客を行っています。正しくお伝えするとグーグルMapとインスタグラムのみで、こんなに沢山の海外のお客さまがおこしになっていただいていることに私たち自身が一番驚いています。
また、非常に「美味しかった!」というお店冥利に尽きる口コミも多くいただき、良いリアクションがとても多くて、お客さまが、他のお客さまを呼んで下さっているという好循環が続いています。
その反響の大きさこそが、この新宿亭で働く仲間のモチベーションにつながり、良質な品質とサービスの向上に繋がるという良いスパイラルになっています。
現在、お店で働くスタッフもハラル圏から日本に来られた方も多く、「アルコールなし、豚由来なし」という環境ですので、彼等自身も安心して働ける職場になっています。
<日本文化をより海外へ>
冒頭のお話に戻りますと、新宿亭の始まりは日本文化や日本の食文化をもっと沢山の方々に知って欲しいということがきっかけでした。その中で、海外にきとんと伝え切れていない、そうであれば「ちゃんと発信したい」と思うようになり現在に至ります。
また、食と宗教の関係性についても全社で考えるきっかけとなりました。
海外のお客さまが、日本に来ての楽しみの一つはやはり、食です。最大の楽しみ且つ思い出かもしれません。楽しみきれていない方々が沢山おられるのであればまずは、わたしたち新宿亭から世界の方々へ発信して参ります。
そんな中、ラーメンや和牛を楽しみに日本に来られている方々に、早いスピードでリーチできているのは非常に喜ばしいことです。
<わたしたちの思い>
わたしたち一同、お客さまからのポジティブなコメントをいただき、その「ありがとう。」という言葉に非常にヤリガイを感じています。
これからも来店された方々が自国でも本物のラーメン、そしてすき焼きやしゃぶしゃぶを食していただきたいです。今後も沢山のハラールシリーズブランドを輩出して参ります。
勿論、海を渡りますので、課題もございますが、もっと前進し、日本の新宿亭を「世界の新宿亭」にしていくのがわたしたちの願いです。
今日も、お客さまをわたしたちはお待ちしております。