アメリカには、店舗の設計施工やその許認可の取得に関してより厳しい規制があり、例えば障害者のお客様にやさしいレイアウトにするなど、開店までのプロセスが他国と異なる部分が多くありますが、すでに現地で飲食店を展開しているフランチャイズパートナーが、店舗設計施工も進めてくださるのでそこは任せています。またアメリカでは特に労務関係には細心の注意が必要ですが、こういった他国と異なる部分も私たちにとっては全てが経験になりますね。

現在、天丼専門店「天丼琥珀」は、シンガポールに3店舗、フィリピンに2店舗。マレーシアに1店舗、カナダに3店舗あります。そして昨年、姉妹ブランドとして和カフェ「琥珀茶房」をシンガポールに誕生させました。

今回の新ブランド「琥珀茶房」は、天丼専門店からメニューの幅を広げた“和カフェ”がコンセプトなのですが、実はこの店舗は今後の「琥珀ブランド」の世界展開を確実にしていくための実験的な役目も担っています。

「琥珀茶房」での一番人気のメニューは、ハーフサイズの天丼とハーフサイズのお好きな種類のうどんの両方を楽しむ事のできる「ハーフ＆ハーフ」が、女性のお客様にも好評を頂いています。また、和カフェデザートとして、お客様自身が七輪の上でお餅を焼くデザート「もちもち団子京都風」も人気ですね。その他にも、さつまいものクリームブリュレ、抹茶パフェなど和のデザートも厳選してご用意しました。

お出汁を使ったうどんだけでなく、従来の和食の枠にとらわれない、明太子クリームうどんやカルボナーラうどんを投入したり、と

文字通り老若男女のお客様に喜んで頂けるようなメニュー構成にしており、これが今のところSNSでの評判も相まって大変好調です。業態変更の改装前対比で売上は180％アップを実現致しました。すでに他国のパートナーさんからも、「天丼琥珀」から「琥珀茶房」に転向を希望する店舗も出てきました。

人件費の高いシンガポールにおいて積極的にDX化も推進し、「琥珀茶房」では今回、テーブルでのQRコードオーダーとポイントカードに変わるCRMシステムを導入致しました。提供時間の短縮とホールスタッフがお料理提供やお茶のおかわりに集中できる事で接客レベルの向上に貢献しています。