鶏笑

中西:鶏笑さんとの出会いは海外からの照会です。
香港のフランチャイズコーディネーターから「是非とも鶏笑を調べて欲しい。このブランドをフランチャイズジャパンさんは知っていますか。投資家に紹介したい。」という内容でした。
申し訳ありませんが、私はその問い合わせが入るまで地元大阪で、フランチャイズ本部である鶏笑さんの存在を知らなかったのです。失礼しました。この「鶏で笑う」というネーミングが中華系の方にはわかりやすくて凄く良いのでしょうね。
名越:そうでしたか。
私たちは、この4年で150店近くになった唐揚げ専門のフランチャイザーです。
フランチャイズの大手広告サイトなどにもブランド名を出していますが、それも最近のことです。
中西:名越社長とお話していると、肩に力が入っていなくて凄く自然体だなと思います。

中西:その時はどんなお仕事をされていましたか。

中西:はい!
実は私も東大阪の吉田店に行ってみました。
目からウロコだったのが、周りの交通の便の悪さでした(笑)
車しか通らない、駐車場もないお店。
これが繁盛優良店舗ですか!?という立地でしたが、土曜日が一番売れる日らしいですね。
またスタッフのローテーションの効率の良さや居抜きで小さな資本で開業できることも、もちろんその美味しさにも感動しました。
名越:実は繁華街に出しても売れないこともありました。
現在、唐揚げは国民食なのです。
この優良店の加盟オーナーは半年で1店舗目の投資費用を回収し、2店舗目を出店しました。
フランチャイズの基本である素人でもできる、簡単なオペレーション、美味しい、二等や三等立地でも採算があうということが弊社のビジネスモデルの特徴です。
中西:確かにそうですね。
お昼間は女性ばかりで回転できるモデルは、私も加盟開発の観点ではまわりにおすすめしやすいです。最初の大阪店は、奥さまが運営されていたのですか。
名越:はい。最初は家内が運営しておりました。
埼玉のお店も口コミで広がっていきました。
宣伝ではなく、常連さんや友人が「美味しいから私もさせて」という声が多かったのでフランチャイズ形式にしました。
最初の3〜4年は少しづつ売り上げが上がっていくという感じで、その後30店くらいまでは、中々知名度もなかったですし、50店くらいまでは本当にゆっくりでした。
それを超えてからは早かったと思います。
中西:口コミとは、理想的ですね。ポイントはどんな点でしょうか。

中西:苦労された点はどんな点でしょうか。
名越:実は苦労したという意識はまったくないです。
振り返るとラッキーなことが多かったです。
勿論、フランチャイジーの中には上手くいかず退店も過去ありましたが、全体で1割ですから数値としては低いとおもっています。接客に関しては本部が勿論研修を開催しています。他業種のようにスーパーバイザーがガリガリ訪問することもないです。それはシステムをシンプルにしているからだと思います。
フランチャイジーは、鶏肉に関しては、厳選した指定の近くの卸店で買っていただく。私たち本部はタレを提供する。それだけなのです。
中西:新業態も開発されているようですね。
名越:はい。鶏専門の焼肉業態「かしわ屋将軍」です。たまたま卸屋さんに「とんでもなく沢山の鶏肉を仕入れているお店が超繁盛店」と聞いて非同じ鶏肉を扱う企業として非常に興味を持ち紹介していただき食事に行きました。本当に簡単なオペレーションでまた「これは凄い!」と10年ぶりに胸が高鳴ってきました。このブランドにも力を入れていきますよ。今後はうまく行っておられる繁盛店をフランチャイズ化するということに注力します。最近では「麺や 五山」も、オペレーションをシンプルにした、いまや人気のラーメン業態でつけ麺専門店でわたしたちの開発ブランドです。私たちは営業支援会社でもあります。売り上げが伸びないときは一緒に改善点を考え続けます。
中西:鶏笑の由来を教えてください。
名越:一生懸命に考えたのではなく、「鶏で幸せを作り、みんなを笑顔にする」と一発で決めたのです。
とくかくシンプルなオペレーションでシンプルに加盟店さんに儲けていただき、そこの社員さんを幸せにしてもらうしかないと心から願っています。
中西:何でも「即行動即決断」と、行動が非常に早いようにお見受けしますが、海外展開も既に視野に入った感じでしょうか。今後の展望を教えてください。
