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もみだれ焼肉 獅子楼

ブランドストーリーは主にフランチャイズのブランド誕生にフォーカスしたコーナーです。
第5回目は株式会社イチバノチカラの代表取締役 長原士郎氏の「もみだれ焼肉 獅子楼」福島本店に伺い、インタビューをさせていただきました。長原社長は7歳より極真空手をされており、現在も極真会館長原道場の道場主として多数の子供に空手を通して礼儀礼節を指導。過去、全関西大会優勝。日本代表としてロシア国際大会にも出場した経験を持つ、とてもユニークな方です。
中西:もみだれ焼肉 獅子楼というブランド名ですが、長原社長の士郎に音を引っ掛けておられますが、ロゴマークの獅子はとてもシンボリックで勢いを感じます。最初は焼肉は苦手だったとお聞きしましたが、本当ですか。
長原:はい、年々脂っこい食事が苦手になってきている中、唯一20年近く私が好んで行くホルモンの焼肉屋がありました。最初からしっかりと肉をたれに漬け込んで提供してくれ、そのままでつまり、タレなしでたくさんいただけます。辛いホルモンが美味しく、且つ病みつきになり何度も行きたくなるようなお店でした。この味なら全国で勝負できると思い始め、最初はこの崇拝していたお店の店主を口説いていましたが、その方に「自分でやってみたら?」と背中を押していただきました。コロナ禍で研究を重ね、誕生したのが「もみだれ獅子楼」です。この味の再現に本気で向き合い、ついに完成させることができました。今では、この店主もうちのお店に来られ、「うちのお店より美味しいね」と褒めていただいています。 頭によぎったのは、日本マクドナルドの創始者藤田田氏の名言「自分が苦手なものを売れ」という言葉でした。
中西:獅子楼さんで、気がついたのですが、スタッフの方々が、とてもキビキビしていて、丁重な説明でとてもメニュー愛を感じました。
長原:今の時代に必要なファクターとして、人材育成の大切さを痛感しています。それは長年会社経営する中、他の業態で学んだことです。私も経営の中で調子の良い時は、天狗になって勘違いしてしまった時期もありましたが、今はスタッフのメンバーたちが主役になり、輝く職場であるように心がけ、お客様と関わる時間の中に一番のやりがいを感じてもらえる場創りを心がけています。
ミシュランを目指すこともその一環で、メンバーが誇りを持って働き、肉のそれぞれの食べ方、焼き加減を、スタッフが一つ一つ丁寧に説明させていただきます。「焼肉ではミシュランを取れない!」という常識を覆し、「獅子楼」は本気でミシュランをとりにいく!という強い想いも込めて、焼きすぎにならないように、焼きの工程もスタッフが関わるようにしています。良い方向性に導くのがリーダーであり、私は、全社員と1対1で食事をしたり、徹底的に話し合ったりと、風通しの良い組織として成長できるように行動しています。また焼肉業態では定番のオペレーションである「鉄板交換」をしなくて良いノウハウを採用しており、重労働の部分を回避できるように、お客様を巻き込んで協力していただき実現をしています。これには、鉄板にも肉汁が染み込み、使い込んだ鉄板の方が肉が旨く焼けるということも加味された私たち独特の技の一つです。普通の焼肉屋さんの常識は、私たちにとっては常識ではありません。毎日試行錯誤を重ね、「全てに対して、これで良いのか?ベストはもっとあるのではないか?」と、自問自答し、獅子楼流は日々進化しています。また、アルバイトの方でも責任を持ってお店のメインになっていただけるようにオペレーションはフランチャイズで一番大切な要素の一つ、再現性を大事にしています。それは、焼き鳥屋を20年間、それに苦労した経験を活かして獅子楼なら解決できると確信しました。
中西:2023年、6月1.2.3日にニューヨークで開催されました世界最大級イベント『国際フランチャイズエキスポ2023』に、H I Sが仕切られたジャパンブースにて、焼肉屋として日本を代表して参加されたようですね。
手応えはいかがでしたでしょうか。
長原:非常に手応えがありました。多くの来場者があり、中でも獅子楼は、試食も沢山の方々にしていただきました。おかげさまで現在、商談は進行中です。出展するからには、絶対成功するという強い気持ちを持っていましたが、それは強固な確信に変わりました。展示会では、やはりアメリカ経済の投資のスケール感の違いを肌で感じることができましたので、今後はこのような機会はどんどん活用し、投資家や海外の加盟希望者との接触の機会を増やしていきます。
今までアメリカでは、焼肉というと、コリアンバーベキューがメインで、日本の焼肉はメジャーではありませんでした。これを獅子楼は変えていきます。価格も抑えていますし、ぜひ世界中の方々に、日本から来た獅子楼の焼肉を食べていただきたいです。弊社は、H I Sと正式に海外のライセンスのパートナーシップ契約を締結しました。彼らのグローバル戦略の中の世界に日本の文化やコンテンツを広めるという指針に正しく獅子楼は親和性があります。
中西:最後に、なぜ今海外なのかを一言でお願いします。先ほどいただいた味変として、日本のお出汁につけていただく焼肉は非常に素晴らしい趣向です。
長原:海外のいろいろな国に行くと、日本食と謳いながら本物でないお店や業態を見かけます。それはそれとして、私たちは、本物の日本食をもっと多くの機会を創り、海外の方々に食べていただきたいです。これは素晴らしい挑戦であり、必ず、本物なら勝負できると思っています。実際に食べていただくと、わかると思います。フォークで簡単に切れてしまう柔かいヘレステーキは、ほとんどのお客様が病みつきになります。
コロナで一旦、海外戦略を見直した日本はじめ世界の経営者も多いと思います。私たちには海外で成功する勝算があります。それは獅子楼が本物の日本食だからです。
編集後記
フォークで切れるヘレ肉は非常に美味しく、つけタレも病みつきになるテイストでした。
日本の焼肉が世界で、どこまで通用するのか。非常に期待したいと思います。