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ケンちゃんカレー


現在マレーシアでは屈指のカレーブランドであるケンちゃんカレー。ケンちゃんカレーの生みの親であり、日本におけるケータリングの第一人者であるGlobridgeの大塚社長にケンちゃんカレーとケータリングの近未来ついてお話をしていただきました。

中西:ケンちゃんカレーについて、取材したくなったのは実はフランチャイズジャパンの現地パートナーから、「マレーシアでは、一番のシェア」と聞きましたが、日本では東京で一店舗のようです。最近は、海外からデビューする日本ブランドも最近、登場しています。先進的な例だと思われますが、如何でしょうか。

大塚社長:マレーシアのカレーチェーンでは、首位のポジションをキープしています。当初は6年前にオーストラリアで立ち上げました。当時フジヤマ製麺という和食の饂飩ブランドで進出しておりまして、その中の人気のサイドメニューがカレーでした。多いときは、50%くらいカレーの注文をいただいた時もあり、最初はイベントメインでしたが、サテライトとして独立したブランドとしてデビューさせました。その後、マレーシアで仲間が立ちあげ、この1号店が大ヒット。その後東京でも出店しました。
中西:カレーは、日本では国民食でもあり、時には非常食であったりします。さらにカレー屋さんが密集する激戦区もあったりと非常にライバルが多いと思いますが、その中での勝算を感じておられる要因をお聞かせくださいますか。
大塚社長:カレーを語ると2時間でも足りないくらいなんですが(笑)。日本式カレーは、実は質問の通り、いろいろな側面を持っています。ラーメン同様、毎日食ベているひともいて、「また食ベたい」というリピート率の高い中毒性のある食ベモノなんです。食卓のテーブルインデックスは日本では一番です。
一言では説明できない不思議なもので、生涯の中で何回、一人のひとが食ベる機会があるを想定し、その中で競争が生まれ勝負をかけることができるモノです。
つまりユニークユーザー×頻度の数字の世界。日本のカレーメーカーさんは大きな予算をマーケティングデータを取るために日々研究されているんです。
カレーは、晴れの日のカレー、自宅でいただくカレーとあります。また主役にもなり、脇役にもなります。色々な食材と組み合わせもできます。カレーパン、カレー饂飩、カレーピザなども人気で、また料理自体の味付けのエッセンスにもなり多くのシーンで人気です。
ケンチャンカレーは、わたしが考えるに石川県式のカレーです。
当初は実はトンカツカレーも出していましたが、オーストラリアではお客さまのオーダーはチキンが多く出まして、現在はチキンカレー中心にメニュー提供しています。
中西:競争が激しい中、ケンちゃんカレーが売れている秘訣は、ずばりなんでしょうか。
大塚社長:実はお客さまが求めていることを忠実に再現しています。
商品や値段ではないんです。
それを知りたい方は是非私たちのパ−トナーになってください(笑)。
日本式カレーの可能性は無限大です。
タイにも進出したいですし、インドネシア、台湾、フィリピンも可能性があります。欧米でも勝負したいですね。

中西:最後に大塚社長が非常に力を入れておられるデリバリー業界と今後のケンちゃんカレーのグローバル展開との関係性ついて教えてください。

大塚社長:こちらも語るには、カレー同様に2時間以上は、いただきたい所ですが、完結にお話します。ウーバーのルーツは時間をシェアすることから始まりました。ウーバーテクノロジーはご存知の通りテクノロジーで成功している企業で、シェアリングエコノミーといういままで無かった概念を切り開いた先駆者です。その中でもウーバーイーツは、食事の提供を掛け合わせたモデルで飲食店/プラットフォーマー/設備会社/サプライヤー/広告支援会社に新しいチャンスをもたらしました。 その反面、先進国においては、ライフスタイルの変貌により、タクシーなどの移動手段を提供するフィールドで働く人の絶対的な数が減少しています。基本的に、家から職場からなど、食事するというひとの行動に対して、移動せずに食事するというスタイルが伸びています。
この課題は瞬く間に、世界全体に達していき、ケータリング自体が課題解決の手段になり、さらに進化していきます。労働に関してのギクウオーカーは3年以内のさらに激減します。これに代わるものが、自動運転であり、ドローンになります。そうなると人件費割合が減り、もっと使用しやすく、デリバリー自体も拡大します。 世界中でもう何年も投資はIT企業に多く集まっています。飲食xIT、つまり飲食デリバリー業態に投資が集まるのは必然的なことです。そういう観点でもカレーxデリバリーなどわたしたちに大きなアドバンテージがあります。 但し私たちには、既にカレーだけでなく今迄デリバリーが難しいと言われたカテゴリーでも成功に向けて実験済みです。今後100倍の速度でその新しい世界が到来します。わたしにはその世界地図が見えています。
編集後記
ケンちゃんカレーの存在を知ったのは大体、5年ほど前。去年、東京のお店で初めて食べました。まろやかでおいしかったです。デリバリーの近未来についてのお話はとても面白くて、大変興味深く拝聴しました。