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ゴルフのミカタ
いまホットなシュミレーションゴルフ練習場のゴルフのミカタに潜入しました。
未来像をゴルフのミカタの高原社長と高原社長のパートナーであり、ゴルフティーチングロボットの開発者である、ゴルフ科学プロフェッサーの星谷氏にも同席いただきました。
<星谷氏との出会いとロボットの導入の効果>
高原社長:2年前、ゴルフティーチングロボット(通称ゴルロボ)を開発した面白い方がいると、知人に聞き、まだ事業を始めたばかりでしたが、星谷博士に自分でアポを取り、会いに行きました。星谷博士は、オムロンで約25年ロボット研究開発から事業企画に携わっていた方で、40歳から本格的にゴルフに取り組まれました。 開発されたゴルロボの凄さに感銘し、自社の高槻本店にゴルロボのプロトタイプを導入して、顧客の反応を見ようという事にしました。 スタッフのレッスンプロたちもその理論の凄さに感銘して、これは非常に画期的なことであると理解してくれました。 早速、会員の方々に説明し、会員の方々に使っていただき好評を得ることができました。 私自身も、二日に1回30分のペースで3ヶ月間ゴルロボを使用してスイングに必要な基本動作を体に覚えさせるトレーニンングを行いました。 このトレーニングによって、3ヶ月という短期間でスコアは100を切ることが出来ました。 その時、一緒に回ったメンバーには、事前申告ではスコア130くらいだと言っていたので、100切りした事に関して「嘘だろ」と驚愕された感じでした。
<星谷氏の開発した世界初のゴルフティーチングロボット;ゴルロボ>
星谷氏:ゴルロボを正しく理解していただくには、認知科学的における脳と運動の連携制御システムの研究についてご説明する必要があります。 私が65ヶ月間連載した月刊ゴルフダイジェストに執筆していた内容をまとめた著書「パターは科学で上手くなる!」に、その概念的な内容を記載してありますが、簡単に説明すると以下の通りです。大脳がイメージした運動を、小脳にから繊細な運動指令が筋肉に伝達され、精度良く再現性の高い運動が実行されます。 ゴルフは再現性を求めるスポーツです。再現性を重視するなら人間よりは、ロボットが遙かに優れています。ゴルロボは、正しいスイングにおける運動動作を、短期間で出来るようにさせるアマチュアゴルファー、特に初心者ゴルファーの救世主の一つとして開発しました。 アマチュアゴルファーは、ドライバー、アイアン、フェアウェイウッドなどショットがうまく打てないので、ミスする不安に悩んでいます。 その不安を消すためにはどうしたら良いか? 不安を消すために一番大切なことは、「正しいスイングの運動動作をゴルロボで体得して、正しいボールの打ち方を知って、ボールコントロール出来るようになることです。」この課題を解決のする一つの近道がゴルロボです。
<大脳と小脳の関係性>
星谷博士:レッスンプロに指導してもらっても、なかなか思うように打てないことを、みなさんは少なからず経験されていると思います。 認知科学的における脳と運動の連携制御システムについて先程、簡単に説明いたしました。大脳で言葉を理解し運動の概要をイメージします。次に小脳からの指令で身体を動かします。つまり、筋肉を繊細に動かす指令を送って精密な運動を実行するには、小脳にその指令を出す脳内モデル(運動プログラム)を構築する必要があります。 人間は外部から、正しい動きを与えて、繰り返しこれを続けると「小脳に」脳内モデルという運動プログラムが構築されます。ゴルフクラブを正しい軌道と姿勢を制御しながらスイングするロボットで、繰り返しトレーニングすると小脳に正しいスイング動作の脳内モデル(運動プログラム)が構築されます。 これが出来た上で、ボールを打つ練習をすると、クラブをどんな軌道でスイングして、どんなフェイスの向きで、どの位置で打てば良いかを短期間で苦も無く出来るようになります。これによって、従来の人間によるレッスンより、はるかに短時間で正確にボールが打てるようになります。 さらにゴルロボで小脳に叩き込まれ体得されたスイングは「ミスを減らすスイング」であり、ボールを思ったようにコントロール出来るようになることです。このように正確にボールをコントロールして打てるとスコアも良くなり、楽しくなり、ゴルフの練習時間や実際にコースに出かける機会が多くなります。 さらに、ゴルフスコアの構成は、以下のようになっています。 1打目のショット能力が15%、2打目および3打目のショット能力が5%、アプローチ能力が20%、パッテイング能力が10%、コース攻略/スコアメイク能力が30%、マネジメント能力が20%です。つまり、今後のゴルフスクールのレッスンプロ達は、コースに出て、コース攻略/スコアメイク能力とマネジメント能力を高めるレッスンに時間を注ぐことが大切なのです。
<何故無人24時間営業を推進していくのか>
高原社長:ズバリ、ゴルロボと関係があります。無人インドアゴルフとゴルロボは非常に親和性があります。実は弊社は素晴らしいレッスンプロがいますが、経営者目線でお話しすると、他の業界と同様に人材不足、人材を確保するための労力、時間、コストが大きな負担になります。 現在シュミレーションゴルフを配備した室内練習場が、急激な勢いで増大しています。シミュレーションゴルフによって練習することで、リアルなボール弾道イメージが得られると同時に、ボール弾道における必要データが定量的に把握できるメリットがあります。最近では、屋外練習場にも、この弾道計測装置を配備するところが増えました。 しかし、ある程度上級者ゴルファーに取っては、多少の参考になることもありますが、数字が解ったところで、どのように改善したら良いか、ゴルファーの悩みは増々大きくなってしまいます。 もっと初心者や、初級者にゴルフを上達させる仕組みが必要になるのではないでしょうか。そのためにはレッスンが必要です。しかしレッスンを強化するには人材不足、人件費の高騰と悩みはつきません。 よってこれらのゴルファーの課題、一方経営者の課題を解決するのが、ゴルロボとシミュレーションゴルフを配備した「無人の室内練習場」なのです。
<未来に向けて>
星谷博士:1970年代に第二黄金期を迎え、見るスポーツから自分でやるスポーツに進化しました。さらにジャンボ尾崎氏のようなスター選手が台頭し、バブル期に向けてゴルフ人口が増大し、最高時は約1千万人強に達しました。 それが、30年の時を経て,ゴルフ人口も半減し7百万人を切るところまで減少してしまいました。 高原社長と共に精進し、世界に通用するテクノロジーを開発して、日本にもう一度、新たな経済の柱になるレジャー観光産業を築きたいと考えています。 ゴルフ人口が増えるということは、経済成長につながります。 コロナでライフスタイルも変わりました。将来構想はキャンパーからゴルファーなど、キャンプ場やグランピングとの併設や、色々な切り口でゴルフ人口を3000万人にしたいと願っています。 それにはもちろん、インバウンドとの親和性も考えています。全天候型の未来型のゴルフ場。空港やモールなど人が集まる場所の待ち時間や、フィットネスクラブとのコラボレーションなど新しい空間の開拓も構想しています。 今、まさに一緒に夢を実現する仲間を募集しています。