ポラリス森代表がパワーリハビリテーションに関して淄博市にて病院や介護施設関係者向けにお話をされた。
パワーリハビリテーションとは、老化や器質的障害により低下した身体的・心理的活動性を回復させ、自立性の向上とQOL （クオリティ・オブ・ライフ）の高い生活への復帰を目指すリハビリテーションの新しい手法。
まずは日本の高齢化に関する現状説明と「自立支援介護」の在り方。さらにその必要性と理由。現在の注目度と今後の加速など、さらに多くの事例が発表された。
実例として、歩けなくなった男性が介護支援を拒否していたのにも関わらず、周りの協力の末、娘の結婚式に出席しバージンロードを一緒に歩けるようになった例。また寝たきりの方の機能が少しづつ改善し、再び友人とゴルフでラウンドをまわれるようになった例。いずれの例においても、介護支援者は時には機能改善に関して目標を持ってもらうためにプロデューサーの役目を果たし、要介護者のモチベーションを少しづつ改善に向かわせるために帆走者のように取り組む必要があることは、会場の聴衆者にとって新たな発見となった。シンプルなメソッドの大事な3つの要素は非常にわかりやすい。第一に充分な水分補給、第二に歩くこと、第三に目標を持つことの意味が説明された。その後二つの病院のリハビリテーション施設を見学して活発な意見交換会が行われた。

中西理翔